あさあめの凡々日記

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【感想】 ニセコイ 24巻&25巻(最終巻)

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ついに完結してしまいました。

偽りの恋物語ニセコイ

 

24巻からクライマックスとなり、一気に突っ切りましたね。

最後で、鍵と錠と10年前に決着がつきました。

ニセコイ最後の感想をどうぞ。

 

ちなみに前回の感想はこちらです。

riversend00.hatenablog.com

 

 

 

はじめに24巻から

<るりちゃん回~続き~>

言いたくもない言葉を伝えてしまう。

自分に素直になれないるりちゃん。

 

そんなるりちゃんも、集が憧れている楽という存在の事実を知り、

ついに自分の気持ちに気づきました。

 

集に惹かれている自分がいる。

 

きっと他人に興味を持たないるりちゃんにとって、

ちょっかいをかけてくる集は男の子としてるりちゃんの記憶に残り、

ずっと気になる理由を探していたのではないでしょうか。

 

この「本物」の恋がどうなるのか、それは25巻でお話ししましょう。

 

<物語はクライマックスへ>

突然に10年前(11年前)の夢から始まる、第210話「キメタノ」。

この時点で、最後までの道のりは決まっていたのでしょう。

 

幻の流星群。

恋が成就する謂われ付き。

 

そんな特別な日に、

告白の決意をする千棘と小咲。

 

高校最後の夏休みを、

本物の恋人して過ごしたい千棘、

今の自分を変えたい小咲。

 

今度はキムチで終わってほしくない告白ですね。

ただ、物語の流れとしてはもう伸ばさないことは何となくわかってました。

 

そして、流星群当日。

 

流星群の下、楽を膝の上に寝かせて告白したのは、

 

「私ね ずーっと一条君のことが好きだったんだよ?」

 

……小咲でした。

それを聞いてしまった千棘。

小咲の気持ちを知り、自分はどうするか考えます。

 

ただ、やっぱり好きだから。

楽のことをこんなにも好きでいるから。

告白することを諦めない千棘。

 

すべてを小咲に打ち明けようとしたところで、

 

楽の気持ち(の一部)を聞いてしまう。

 

本当に間の悪い、

ただの偶然だけど、

それだけで十分な千棘は、

皆の前から姿を消してしまいます。

 

 ここからさらに加速する物語。

楽と小咲は千棘を探しにニューヨークへ。

そこでも二人から逃げる千棘。

 

小咲から告げられる、聞きたくない言葉。

 

「私 一条君の事が好きなの!!」

「……逃げないでよ」

 

だんだんと追い詰められていく千棘。

そこで母親から提案される、更なる真実。

 

絵本の作者は、楽の母親

 

……なるほど。

冷静に考えればここまで母親が登場しないのはおかしいし、

わかることだったかもしれない。

本屋探しても見つからないのは、この世に1冊しかないから。

なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ。。。orz

 

一方で、楽はついに気持ちを固めます。

常に顔に浮かぶ人。。。

これはどう考えても・・・のほうですよね。

 

ここは少し寂しい気持ちになりました。

物語のラストがここで決まったようなものですから。

 

そして、物語の最後はすべての始まりの場所、

 

「天駒高原」へ

 

ここからが25巻(最終巻)となります。

10年前の真実

ニセコイ物語の始まりであり終着点。

「天駒高原」

ここでは10年前にいったい何があったのか、ついに明らかになります。

 

……10年前

楽と千棘と小咲とマリーと羽姉。

5人は天駒高原近くの別荘でたった一夏だけ遊ぶ仲だった。

 

そんな楽しい日々にも、お別れはやってきます。

 

「いつかぜったい”さいかい”して、”けっこん”しようねって言ってくる...!」

 

10年先も続く物語はこの千棘の言葉から始まりました。

絵本になぞらえて約束をしたい、と。

 

それに対してマリーは反論します。

いいなずけ、だからと。

ただ、どちらも楽には好きと言われていない。

 

そこで羽姉は3人に提案します。

実際に錠と鍵を作ってもらおう、と。

この辺の発言にお嬢様らしさがあるなあとも思いつつ。

 

錠を開けるおひめさまの鍵。

 

これを持つのは楽が好きだと決めた人。

千棘とマリーは楽に迫り、楽が選んだのは「千棘」でした。

ただ、ここにもやはりニセモノの感情が含まれています。

 

楽が本当は好きなのは小咲で、

小咲が好きなのは楽。

10年前から両想いの二人。

 

そしてそれをすでに10年前に知っていた千棘。

千棘はおひめさまの鍵を小咲に渡します。

気持ちを知ってしまったからの優しさと諦め。

 

そして楽と小咲は約束します。

 

ザクシャ イン ラブ

あなたは「錠」を

私は「鍵」を

肌身離さず ずっと大切に持っていよう

……いつか私達が大きくなって再会したら

この「鍵」でその中の物を取り出すから

そしたらーーー

結婚しよう……!

 

これが10年前の真実。

楽が選んだ道

10年前の真実を千棘も小咲も、思い出しました。

ただ、10年前はあくまで10年前。

楽はすでに「一人」を選んでいます。

 

千棘に会いに約束の場所へ向かう楽。

鶫に助けられ、マリーにも助けられ、

いろんな想いがここには詰まっています。

 

そして、頂上の少し前で、小咲と出会います。

小咲はすべてを思い出しており、楽の気持ちが気になってしまい、

そして気が付いてしまいます。

 

楽が選んだ一人のことを

 

それはもう決して曲げることのできない事実で、

知りたくもない事実であって、

だから、もう次はないと思い、最後のこの場所で、

 

「一条君 私、一条君が好きです ずっとずっと好きでした」

 

最後の告白をします。

それは二度目の告白。

だけど二度目の気持ちは伝えるまでが本当に長かった。

 

いつでも伝えられたのに、

勇気が出なくて、伝えられなくて、

そして終わりを悟ってようやく伝えられた気持ち。

 

第225話 コクハク

そして 第226話 ケツベツ

 

完璧なサブタイトルはこれ以外に存在しないでしょう。

それほどこの言葉には重みがあります。

 

両想いだった楽と小咲。

だけど、気が付いた時には二人とも泣いていて、

それが実らない恋だと二人は知っていて、

この長い長い恋は終わりを告げます。

 

小咲はここで錠を開けることのでき「おひめさまの鍵」を渡します。

錠の中には、

 

結婚指輪と手紙

 

そこには小咲の10年前の想いが詰まっていて、

思わず泣いてしまいました。

というか、どうして小咲を選ばないんだという気持ちでいっぱいです。

 

読んでるときは、本当に心が辛かったです。

10年前の真実を知った今、読み直してみると新しい楽しみがあるかもしれませんね。

 

そして、物語は最後へ。

山の頂上で千棘と出会う楽。

 

諦めた千棘。

選んだ楽。

 

恋は好きになったら、そこまで。

もう変えられないんですよね。

楽の好きになった千棘、千棘の大好きな楽。

 

長い長い「ニセコイ」が本当の恋になった瞬間でした。

 

後日談

一組のカップが生まれた後。

千棘と小咲はきっと良い友達のままでいられるでしょう。

そして千棘は自分の夢を追いかけ、高校へは戻らず。

 

残された楽・小咲・るりちゃん・集は卒業へ。

この卒業シーン、るりちゃんと集はすでに付き合ってるんじゃないかなと思ったりしました。

 

そして物語は結婚式で幕を閉じます。

 

10年前の約束。

いろんな人の想いが詰まった天駒高原で、

二人は幸せで不格好なキスをしましたとさ。

キャラクターごとの感想

ニセコイ、本当に終わっちゃいましたね。

ここで各キャラクターの想いを綴っていきます。

 

<一条楽(いちじょうらく)>

新米公務員であり、二代目。

やっぱり、どうして千棘を選んだのかという気持ちがあります。

何もかも遅すぎた選択ではないのかなと。

 

主人公としては良くも悪くもないという印象。

好きでも嫌いでもないキャラでした。

ニセコイの魅力はやっぱりヒロインだよな。

 

<桐崎千棘(きりさきちとげ)>

世界で活躍するファッションデザイナー。

ほとんどデレがなかった暴力系ヒロイン。

もう少し自分に素直なキャラでも良かったのではとも思う。

 

千棘に関連した話で一番好きなのはやっぱり、

1年生のロミオとジュリエットですかね。

二人が初めて信頼した関係性だということを読者に伝えた話ではないかと思ってます。

 

正直、あんまり印象に残ってる話がない……。

あれ、なんでだろう。

ヒロインの中だと5番目に好きです。

 

<小野寺小咲(おのでらこさき)>

家を継いだお菓子職人。

本作の悲劇のヒロイン。

……悲劇って使い方あってるのかな。

 

最終巻では泣かされました。

小咲の10年前と中学生からの気持ちを考えると、本当に辛い。

正直、ニセコイの一番のヒロインと言ったら小咲ですよね。

 

というのも、楽との恋愛要素が千棘よりも多い(完全に主観ですが)。

もちろん千棘が楽のことを好きになったのが後半というのもありますけど、

やっぱり最初から楽のことを好きだったというのもあり、

ブコメ漫画として読んでて素直に感情移入できました。

 

好きな話は、2年生のクリスマスかなー。

待ってると思っていなかった二人が出会った瞬間はちょっと感動しました。

それがどうしてこうなってしまったのか。。。

 

結構べた褒めしてますけど、

ヒロインの中では4番目に好きです。

 

<宮本るり(みやもとるり)>

翻訳家。

集とくっついたるりちゃん。

 

最終巻についてはほとんど触れませんでしたけど、

自分の気持ちに気づいてから告白までの流れは、

素直に気持ちのいいものだなと思います。

告白した後の集が困ってるのを見た時の表情は可愛すぎます。

 

るりちゃんは話こそ少ないものの、集関連の話はかなり好きでした。

本当にちょっとずつでしたが、るりちゃんの気持ちが変わっていくのは、

くるりちゃんの話が見たいと思わせてくれました。

 

千棘を除いて唯一恋が実ったヒロインです。

というか主人公好きになってないキャラはヒロインとは言わないのかな。

まあ、ここではニセコイのヒロインということで。

 

好きな話はやっぱりひいおじいちゃんの話。

るりちゃんが素直になったお話でもあり、

集に少しだけ心惹かれた話です。

 

写真のるりちゃんの笑顔は見ていて嬉しい気持ちにさせてくれます。

正直この話ではるりちゃんの楽の評価も高くなっていたので、

あれ、るりちゃんもまさか、と一瞬だけ思いました。

そんなことがなくてよかったです。

 

集との関係性は、

絶対に集がるりちゃんの尻にしかれますよね。

ヒロインの中では3番目に好きです。

 

<舞子集(まいこしゅう)>

教師。

楽より好きなキャラクターです。

知的なところもあり、周りの状況をよく知ってるキャラクター。

 

こういったキャラは個人的に大好物です。

天才とまではいきませんが、それに近い印象を持ってるキャラはいいですよね。

教師への恋、そしてるりちゃんとの恋。

 

まあ、集は作中ではるりちゃんへの想いという描写は特にありませんでしたが、

るりちゃんと同様集の話は面白かったですね。

 

るりちゃんのひいおじいちゃんの話もそうですし、

担任との恋のお話もかなり面白かったです。

集が青春してるっていうのはこちらもなんだかうれしくなってしまいました。

 

<鶫誠士郎(つぐみせいしろう)>

千棘の専属モデル。

最終話の鶫のスタイルがいかれてる。

胸の成長は留まるところを知らなかったようですね。

 

鶫は序盤から恋愛というよりは秘密道具枠でしたよね。

ギャグ要因にされてるなーと思って読んでました。

……これぐらいしか感想がない。

ポーラのほうが可愛いんだよなあ。

 

後半は戦闘面での成長を見せつけてきましたね。

……ラブコメなんですけどね、ニセコイって。

ヒロインの中では7番目に好きです(ビリ)。

 

<橘万里花(たちばなまりか)>

お嬢様、千葉県在住のYさんの嫁。

Yさんに愛されたキャラクターでしたね。

まさかの最終話で登場するとは……ファンの力恐るべしですよ。

 

マリーこそ本当の悲劇のヒロインですかね。

 途中で明かされたマリーの秘密……には拍子抜けでしたが。

たぶんすべての読者が心の中で突っ込んだことでしょう「知ってるよ!!!」と。

 

あんまり病弱設定を活かせてなかったように思います。

ただ、キャラが良すぎるから問題ないんですけどね。

こんなに女子力があって、一途で、可愛くて、

どうして恋が実らないんだ……orz

 

マリーの好きな話は楽とデートする話全般ですね。

最後はマリーが積極的に楽に攻めて、自分から引く。

そこにはマリーの想いとほかの人の想いを汲んだ行動なのかなと思って読んでました。

 

圧倒的なキャラクターとしての個性を見せてくれたマリー。

ヒロインの中では2番目に好きです。

 

<小野寺春(おのでらはる)>

家を継いだお菓子職人(二人目)。

ということで春ちゃんですよ、皆さん。

 

もうダントツで一番好きなヒロインであり、キャラクターです。

 最初から絶対に実らない恋だとわかっていたため、

春ちゃんの恋の話は読んでいて常に悲しくつらい気持ちになっていました。

 

13巻と15巻の話は春ちゃんの面白さがかなり詰まってます。

思わずこんなものも書いてしまうぐらいには。

riversend00.hatenablog.com

 

とってもかわいく魅力的なキャラクターでした。

風ちゃん、ポーラちゃんとこの後輩3人組はみんな好きです。

 

そんな春ちゃんの気持ちも考えると、

やっぱり楽は小咲と付き合ってほしかった(何回言うんだ)

 

ニセコイを読んでた理由の半分以上は春ちゃんというキャラのためでした。

最終話でもうちょっと大きいイラストの春ちゃんが見たかったなーとちょっと思ったり。

 

<奏倉羽(かなくらゆい)>

首領(お腹に子供?)。

立派な首領として生活しているみたいでしたね。

物語の中盤から登場し、最後の鍵を持った女の子ということで当時は非常に気になるキャラクターでした。

 

ただやっぱり登場時期が遅すぎたのかなとも思います。

あんまり深い内容まではかかわらず、大人目線でみんなを見守る役割のようでした。

それでも10年前を見守るキャラはマリーで足りていたので、美人教師という面でしか活躍してなかったように感じました。

 

なので、あまり印象的なお話もないんですよね。

あえて言うなら、楽に告白をしたときと最終巻かなというところ。

好きな人にとってはもう少し活躍してほしいという気持ちがあったのではないでしょうか。

ヒロインの中では6番目に好きです。

最後に

ニセコイという物語は漫画としては3巻が出たあたりで買い始めました。

その当時からめちゃくちゃ面白い思って読み進め、

最後まで面白かったと思っております。

 

もちろん、錠と鍵の話まだかよ!と思ったときは何回もありますが、

ニセコイはジャンプ作品のラブコメであり、

シリアスストーリーがメインではないと思っているので、

普段の日常話だけ十分楽しませていただきました。

 

ぜひ、次の作品でも素晴らしい恋物語を読んでみたいものです。

ダブルアーツも好きだったので、戦闘を交えた恋でも大好物です。

 

それでは、本当に長い感想となってしまいましたが、

最後までお読みいただきありがとうございます。

また、別の作品の感想でもお待ちしております。